金利ってなんですか お金の話

産経新聞朝刊に、「日本銀行がマイナス金利政策を解除し、「金利のある世界」が17年ぶりに戻ってきた」という書き出しで、『「金利のある世界」に浮足立つな 堅実な老後のためにはまず住宅ローンの返済を これから 100歳時代の歩き方』というタイトルの記事が掲載されていました。

「金利のある世界の到来」とはどういう世界のことなのか。

私たちのくらしにどんな影響があるのか。

そもそも「金利」とはどういうものなのか。

そんな疑問にわかりやすく解説している書籍をご紹介します。

人生100年時代、長生きがリスクと言われる時代の長生きに備える生き方の1つとして、老後資金を考える世代としては、気になるお金にまつわる様々な物事について幅広く知ることができます。

これを読むと、「金利のしくみ」だけでなく、年末調整、株、銀行、保険、年金等々…身近であり、良く知っている気がするけれど、正しく説明できないお金にまつわる話が理解できます。

すみません、金利ってなんですか? /小林義崇

著者:小林義崇(こばやし・よしたか)

元国税専門官、フリーライター、Y-MARK合同株式会社代表。

その他の著書:

  • 元東京国税局職員が教えるお金の基本 (幻冬舎単行本)
  • 元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者――富裕層に学んだ一生お金に困らない29の習慣
  • 図解でわかる 絶対トクする! 節税の全ワザ[改訂版] (きずな出版)

お勧めの理由

とても分かりやすく、面白いのでお勧めです。お勧めのポイントを3点あげてみました。

1.初歩的な疑問に回答する形式になっているので、質問→答えとなっていて、わかりやすい。

2.元国税局の職員という、いわば税金のプロの話のため信頼性がある。

3.お金にまつわる基本の知識が幅広く説明されているので、まずは入門書として全体を大きくとらえるのによい。

自分のみどころ

私が個人的に、なるほど!と思ったポイントは、以下の3つです。

  1. 銀行預金や借入金等々金利が決まるしくみがわかったこと。金利のある世界の意味がここにあった。
  2. 源泉徴収、年末調整のしくみがわかったこと。
  3. 年金の受取り最適時期について考えるようになったこと。ねんきん定期便で自分の場合は最適時期がいつかを計算しました。

著者のことば 「おわりに」から

著者の読者に対する思いが伝わってきた部分を以下に抜粋します。

この本は、「お金にまつわる基礎中の基礎知識を身につけてもらう」という狙いで企画されたものです。…(中略)お金についての知識は、必ずその人を守ってくれます。

すみません、金利ってなんですか

著者は、本書を通して、お伝えしたい「お金の原則」として、「決して無理をしたり、背伸びをしたりしないこと」と書かれています。

次の部分も心に響きました。

お金は諸刃の剣です。うまくつきあえばあなた自身も高めてくれるし、反対にあなた自身を滅ぼしもします。

だから、「まずは知ること」がとても大事です。

すみません、金利ってなんですか

国税局職員として、あらゆるお金にまつわる場面を見てこられた著書の言葉なので、大変重く感じられました。

まとめ

学校では教わらないけれど、生きていくうえで、私たちがずっとつきあっていくお金について、知識があるとないのでは、つきあい方が全く違ってくると思います。

人生の中で、住宅ローンをくんだり、保険に入ったり、ただ何となく行動するのか、仕組みを理解したうえで、自分にあった選択をするのか、それだけで何十年先の自分が変わってくると思います。

本書は、幅広い分野のお金にまつわる物事について、わかりやすく説明されいるので、興味がわいた、あるいは、自分の生活により身近な分野から、さらに詳しく調べて考えていくのもよいと思います。

お金の知識を味方につけて、上手にお金とつきあっていきたいですね。

とても読みやすく面白い本ですので、ぜひお勧めです!そのほかの著書も面白そうなので、読んでみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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