賃貸か持ち家か、人生において大きな出費のひとつである住居費は、人生設計においてかなり大きな問題ですね。いろいろな考え方があるかと思いますが、私が読んだ本でこのような考え方もあるのだなと、目からウロコだったお話を紹介いたします。
経済評論家の山崎元さんは著書「マンガでわかるシンプルで正しいお金の増やし方」の中で、家の購入について、次のように書かれています。
家の購入を投資として考えた時に、家の価格が安ければ買うといいし、高ければ買わないほうがいい
マンガでわかるシンプルで正しいお金の増やし方
つまり、自分が購入した家は、「同程度の物件を自分が借りた場合の家賃」を稼いでいる資産として考えるといい、ということです。
そう考えた場合、「家賃×0.8(税金や保険やリフォーム代などの経費を除いた割合)の利回り>住宅ローン金利+リスク負担分3%+家賃の値下がり見込み年率1%」となる場合は、購入しても良いという判断材料になるそうです。
例えば、4500万で購入予定の家の家賃見込み額:25万円とすると、
利回りは、25万円×0.8×12か月=240万 240万÷4500万×100=5% となり、
住宅ローン(仮に)1%+リスク負担分3%+家賃の値下がり見込み年率1%=5%と同程度になります。
つまりこの場合、家賃25万円を見込める物件だったとしたら、4500万円以下の価格で購入できれば投資物件として購入してよい家ということになるようです。
この著書を読んで、私が自宅の価値を計算したところ、投資物件と考えた場合の我が家は見事なまでの、赤字物件でした。
もし、持ち家を検討する際に、こういった考え方を知ったならば、新築物件にこだわらず、中古物件なども視野に入れて検討したかもしれません。実際、著書の中で山崎さんは、新築ではなく中古マンションをお勧めされていました。
我が家の場合、時すでに遅しですので、自宅をもっともっと好きな場所になるように大切にしようと思います。将来、やめておけば良かった…と思わないように。
著書の山崎さんは、ほかにも、「家を購入した場合、転勤、転職、子供の学校、家族構成の変化、自分の健康状態の変化など、住み替えが必要になる「人生の変化」の可能性を過小評価しないで考えることが必要」とのことです。
家の購入を検討されている方、またそれ以外の方でも保険や投資等のお金にまつわる知識について、とても分かりやすく書かれていますので、ご一読をお勧めします。
書籍:マンガでわかるシンプルで正しいお金の増やし方 著:山崎 元 、 飛永 宏之
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